![]() 嫉妬して男を追う人丸姫<ひとまるひめ>が釣鐘の中に入る。悪七兵衛<あくしちびょうえ>景清の亡魂が娘の姿を借りて薄衣<うすぎぬ>をかぶって出現して恨みと迷いの振りの後に得脱<とくだつ>し、景清の姿になって消えるという筋だったらしい。大正3年(1914)1月に二代目市川左團次が復活した作(吉井勇脚本)と、昭和7年(1932)11月、市川三升が復活した作(山崎紫紅脚本)がある。
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暫七つ面象引蛇柳鳴神矢の根助六関羽押戻 嫐鎌髭外郎売不動毛抜不破解脱勧進帳景清 |
テキスト | :服部幸雄著『市川團十郎代々』(講談社刊)より |
写真 | :福田尚武撮影 |