全盛の傾城<けいせい>葛城<かつらぎ>を自分のものにしようと、恋の達引<たてひき>をする不破伴左衛門と名古屋山三郎<さんざぶろう>とが「鞘当<さやあて>」をする物語。昭和8年(1933)1月、市川三升が復活した作(川尻清潭脚本)、昭和34年(1959)5月、前進座が復活した作(富田鉄之助脚本)がある。 なお、現在上演されている『鞘当』は、文政6年(1823)に上演された四代目鶴屋南北作『浮世柄比翼稲妻<うきよづかひよくのいなずま>』の中の一場面を独立させたものであり、これを「歌舞伎十八番之内」とはしない。