藤壺<ふじつぼ>の怨霊による嫉妬事(しっとごと)らしいが、その内容は伝わらない。昭和11年(1936)4月、市川三升が山崎紫紅の脚本で復活、昭和61年(1986)1月、二代目尾上松緑が戸部銀作の脚本で復活上演した。台本は伝わらないので、いずれも錦絵をヒントにした創作である。