三河守範頼<のりより>が王位をうかがっていると覚った景清が張飛<ちょうひ>の姿で範頼の館へ忍び込むと、畠山重忠<しげただ>は関羽の姿で馬に乗って登場し、両雄が大活躍する筋。関羽は大髭、唐装束<からしょうぞく>、青竜刀<せいりゅうとう>を振り回しての荒事。昭和60年(1985)1月、二代目尾上松緑が復活上演(戸部銀作脚本)した。