面打<めんうち>の元興寺<がごぜ>赤右衛門が、並べてある面箱を次々に開けていくと、尉<じょう>、ひょっとこ(塩吹)、般若<はんにゃ>、姥<うば>、武悪<ぶあく>という五種の面が現れる趣向。面は全部二代目團十郎が早替りで見せたという。後に七種にして演じたこともあるのでこの名がある。明治26年(1893)11月、九代目團十郎が福地桜痴<ふくちおうち>の脚本で『新七つ面』として上演、さらに昭和11年(1936)に市川三升<さんしょう>が山崎紫紅<しこう>の補綴<ほてい>によって上演した。昭和58年(1983)1月、二代目尾上松緑<おのえしょうろく>が戸部銀作の脚本で復活上演している。
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