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成田屋通信
2005年08月30日
入院日記1

入院中の團十郎よりメッセージが届きました  白血病の再発の可能性がある、との診断を受けました。
 この1年間約2ヶ月に1回受けていた骨髄穿刺の検査が、8月に陰性から陽性へと変わったそうです。といっても遺伝子レベルでの検出ですから、わたくしは、まったく体調に変化を感じていませんし、今日の採血の検査の結果もまったく正常値を示しています。
 しかし、遺伝子レベルで陽性になったことは、何れ発症する危険性があることを意味し、風邪のようにまた同じ薬を飲んだり点滴して治るということはなく、全く新しい治療をしなければなりませんが、だからといって悲観することは無いとの事でした。

 現在は、まだ治療方針も決まっていませんし、わたくしも至って元気で、自分が病気であることさえ不思議で、半信半疑なのが率直な感想です。
 この様な状態で、秋の公文協『十一代目市川海老蔵襲名公演』を休演しなければならないのは、誠に残念でもあり無念遣るかたない気持ちです。
 昨年5月の歌舞伎座で白血病の宣告を受け、休演いたしましたが、体力があったお陰で、治療も順調に進み、10月には復帰することができました。
 復帰が早すぎるのではないかとの御意見もありましたが、医師のお話しでは、今回の再発とは関係ないとのことです。
 しかし、再発した以上、今後あせらずにじっくりと治療に専念する覚悟です。
 白血病再発の発表をする直前に、後援会の皆様や多くの方々にお会いしながら再発のことをお話できなかったのは、関係各方面の方々にいろいろな御迷惑をかけることになるので、誠に心苦しい思いでいっぱいでしたが、お話できませんでしたこと、お許しください。
 まだ、検査結果も出ず、治療方針も決まっていない宙ぶらりんの状態ですので、このホームページで皆様と折に触れて会話ができればと思っています。
 ただし、未だキーボードの打ち方もひどい雨だれ式なので、時間が掛かるでしょうが、頑張りたい、おっと、この病気はあまり頑張ってはいけないと注意を受けそうです。
 気楽にのんびりと、がんばって、病気にも、ワープロにもぶつかって参ります。
 また、今回の再発に際して、本当に多くの皆様よりメールをお送りいただき、励ましや御紹介をいただいて、勇気が湧いてくる自分を実感しています。改めて御礼申し上げます。                        
                        市川團十郎