トンボが秋空に飛びはじめると、郷愁を感じてしまうのは何故でしょうか。
気がつけば、空にトンボが多く飛びはじめました。
トンボの透明な翅を透かして、抜けるように青さを増していく秋空を見るとき、まだ、自然は何とか残っているのだな、と少し安心する今日この頃。
日本の古称である「豊秋津島<とよあきつしま>」は、「アキツ=トンボがたくさんいる島」だったことを思えば、日本人の心の奥底の郷愁に触れる何かを、トンボは持っているのかも知れません。
電線に止まったトンボの翅の上を、ヘリコプターの影が通り過ぎました。
古代と現代が重なった様に感じた一瞬でした。